アノマリーとは
アノマリー
- 理論的には説明しにくい.
- 経験的に観察される価格変動の傾向や市場のパターンのこと.
| 月 |
傾向 |
コメント |
| 1月 | 強い | 小型株上昇、1月効果 |
| 2月 | 強い | 1月効果の余韻 |
| 3月 | 調整 | 年初の利益確定売り |
| 4月 | 強い | 決算・春相場 |
| 5月 | 弱い | Sell in May |
| 6月 | 不安定 | 半期末のリバランスで月末は上昇 |
| 7月 | 強め | 夏の反発、出来高減少 |
| 8月 | 弱い | 夏の低参加で急落リスク |
| 9月 | 弱い | 年間で最も下落しやすい |
| 10月 | 危険→回復 | 過去の暴落多発、月末回復 |
| 11月 | 強い | サンタクロースラリー前兆 |
| 12月 | 強い | サンタクロースラリー、年末上昇 |
1月:1月効果
- 小型株や低価格株が上がりやすい傾向
- 年末に損失を出した株の売却後、翌年に買い戻されることが多い
- S&P500でも1月は過去平均でプラスになりやすい月。
2月:好調傾向続く
- 1月効果の影響で、2月も比較的強い傾向.
- ボラティリティはやや低くなる.
3月:春の調整
- 3月は利益確定売りや調整が入りやすい.
- 年初の上昇の反動でやや不安定.
4月:強い月(税金対策・春相場)
- 配当や決算発表シーズンが重なる.
- 過去平均で株価は上昇しやすい.
- 「Sell in May」の前の好調期として知られる.
5月:弱気傾向(Sell in May)
- 有名なアノマリー:「Sell in May and go away」.
- 夏季に市場参加者が減ることも影響.
6月:不安定だが月末は強い
- 6月前半は調整が入りやすいが,四半期末や半期末のリバランスで月末は上がる傾向.
- 6月の弱さを受け、7月は比較的強め.
- 米国の独立記念日(7/4)前後に出来高減少でボラティリティ低下.
8月:弱気・注意月
- 過去データでは8月は下落しやすい月
- 夏休みで市場参加者が少なく、急落が起きやすい.
9月:年間で最も弱い月
- 歴史的にS&P500、ダウともに9月は年間で最もパフォーマンスが悪い.
- 投資家の利益確定やポジション調整が原因.
10月:危険だけど復活の兆し
- 「ブラックマンデー(1987年)」のように過去に暴落が多い月.
- ただし10月末になると株価は回復しやすい傾向.
11月:強い月
- 過去データで11月は強い
- 「サンタクロースラリー(Santa Claus Rally)」の前兆期
- 米国企業の決算シーズン前で期待感が高まる.
12月:サンタクロースラリー
- 12月中旬から年末にかけて株価上昇が多い.
- ボーナス資金や年末の買い支えが影響.
- 歴史的にS&P500はプラスで終わることが多い
たとえば,8月は夏枯れ相場ともいわれ取引量が減り,値動きが不安定になりやすいと言われているが,直近10年はそうとも言えなくなってきている.